コードウェイナー・スミス 『スキャナーに生きがいはない』
コードウェイナー・スミス 『スキャナーに生きがいはない』
新訳版を手に取りました。初めての作家さん。
遠い未来のお話し。
この作品群を、1950年代に発表するという、
その先進性に脱帽。
続きを読んでまいります。
コードウェイナー・スミス 『スキャナーに生きがいはない』
新訳版を手に取りました。初めての作家さん。
遠い未来のお話し。
この作品群を、1950年代に発表するという、
その先進性に脱帽。
続きを読んでまいります。
ギャビン・スミス 『帰還兵の戦場』 1~3
異星種族との死闘から帰還して、荒れた生活を送る元特殊部隊員ジェイコブ。
ほぼサイボーグの彼は、軍用の強化処置のロックを解除されて現役復帰する。
追跡の末、地球に潜入した異星種族を確保するも、
対象を保護していた娼婦の少女モラグによれば、長年の敵である敵の
潜入の目的は人類との和平だという。
かくて星間大戦を終わらせるため、帰還兵と少女の驚くべき旅がはじまる。
3分冊ですが、本国では1冊ものだそうで、1冊でカウント。
戦争SF、というジャンルになるのでしょうか。
帰還兵たちと少女の旅、というほうが正しいかもしれません。
続編も4分冊で刊行されているようなので、手に取ってみたいと。
吉村武彦編 『天変地異と病』
副題:災害とどう向き合ったのか
古代の災害と社会、貞観地震・津波による陸奥国の被害と復興、
古墳時代の榛名山噴火、飢饉と疫病、
律令制の成立と解体の背景としての気候変動、
十和田の火山泥流、開聞岳の火山灰、 といった見出し。
最新の気候変動情報などをもとに、論じております。
昔の人がどのように災害を乗り越えてきたのか、
興味のあるところです。
東野圭吾 『新参者』
加賀恭一郎シリーズ。
日本橋の片隅で発見された四十代女性の絞殺死体。
着任したばかりの所轄刑事・加賀恭一郎は、
未知の土地を歩き回り、人々に聞き込みを重ね、
事件と関係者の内面へと、そっと入っていきます。
トム・ロブ・スミス 『偽りの楽園』上・下
デビュー作、『チャイルド44』の次に手に取りました。
両親はスウェーデンで幸せな老後を送っていた。
息子のダニエルに父から電話で、「お母さんは病気だ。
精神病院に入院したが脱走した」との知らせ。
その直後の母からの電話では、「私は狂ってなんかいない。
お父さんは悪事に手を染めているの」。
途方に暮れるダニエル。逃げてきた母。
母の話を糸口に、彼の前に様々な秘密、犯罪、陰謀が明らかになる。
『チャイルド44』が夫婦の物語りだとすると、
こちらは明らかに、家族、親子の物語り。
本来は、デビュー作の続編、レオ・デミドフシリーズ三部作を
手に取りたいのですが、それはまた次回。
東野圭吾 『祈りの幕が下りる時』
加賀恭一郎シリーズ。
上京し、幼馴染みの女性演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。
捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑う。
その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを知り、
加賀恭一郎は激しく動揺する。
それは幼いころに家を出て、孤独死した彼の母に繋がっていた。
それぞれの家族をつなぐ物語。
柴田弘武 『鉄と俘囚の古代史』
古代、大和朝廷の捕虜となった東北の産鉄民の
移配地=別所説をとる一冊。
各地に残る別所地名を集め、検討しています。
古くからの地名に、その土地の信仰や記憶が残っている、
という立場で、地名を読み解く説には賛成。
歴史地理学、とでもいうのでしょうか。
ここのところ調べております、「白山信仰」に関連するため、
手に取りました。
トム・ロブ・スミス 『チャイルド44』上・下2冊。
ロシアで実際にあった連続殺人事件を下敷きにした物語。
第二次世界大戦後のソビエト、スターリン時代の国家保安省の
捜査官レオ・デミドフは、狡猾な副官の計略にはまり、妻と片田舎の民警へと追放される。
そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が書類だけを見て事故と断定し、
遺族を説得した少年の遺体に酷似しており、同様の事件が各地で起きていることを突き止める。
著者のデビュー作。
映画化もされ、続編も刊行されているようなので、追いかけてみたいと思います。
前田速夫 『北の白山信仰』
『白の民俗学へ』に続いて、白山信仰についての著作。
北陸発祥の白山信仰が、いかに北上するかという点。
信仰が広がっていく過程、というものに大変興味があります。
前田速夫 『白の民俗学へ』
副題:白山信仰の謎を追って
雑誌編集者だった著者の白山信仰関連の著作。
白山信仰に興味があり、手に取りました。
信仰って、目に見えないために痕跡が残りにくく、
更に、その歴史をたどるのは並大抵のことではありません。
埋もれていて、積極的に記録されることのなかった事柄の、
いろいろな断片をつなぎ合わせることによって、
見えてくるものがあると信じたいです。
田中圭一 『うつヌケ』 うつトンネルを抜けた人たち
漫画家、田中圭一氏の実体験をもとにしたうつ闘病記と、
同様の病に戦う人たちを描くドキュメント漫画。
理解されにくい病を、漫画化することにより、
非常に伝わりやすい一冊。
岸 政彦編 『東京の生活史』
150人の東京の暮らし。
1,216頁は、まるで辞書のよう。
内容もまた、多岐に渡ります。
「本書の成り立ち自体が、
東京の成り立ちを再現しているのである。」
とは、岸政彦氏の言葉。
大阪、沖縄など、他の地域も出ているようなので、
読んでみたいと思います。
綾里けいし 『夜獣使い』
私が死んだら〈黒屋敷〉へ行きなさい。
〈異様の敵〉と闘った末に姿を消した母の言葉に従い、
冬乃ひなげしは、黒ずくめの男・鏡見夜狐のもとへ。
夜獣。
二人の許に、冷蔵庫で育つ胎児、落下する三つの首、幻影で人を惑わす鋼の羊など
様々な怪異、怪事が舞い込む。
それらを解決するうちに見えてくる、裏に隠れていた悪夢の正体とは。
題名に惹かれて手に取りましたが、非常に面白い一冊。
著者の他の作品も、手に取ってみたいと思いました。
東野圭吾 『悪意』
加賀恭一郎シリーズ。
人気作家が仕事場で殺され、その第一発見者は、その妻と昔からの友人。
逮捕された犯人が決して語らない「動機」とはなにか。
刑事らしくない刑事、加賀恭一郎が、
丹念に証言をつなぎ合わせて事件の謎に迫ります。
また、恭一郎の前職、教師時代の苦い体験も語られます。
車谷長吉 『蟲息山房から』
車谷長吉の晩年の作品集。
短編、俳句、エッセイ、対談など。
亡くなった後、奥さんが編集したものです。
好きなっ作家さんの一人で、かなり読んでいるつもりですが、
まだ手に取っていない作品がありますので、
全集も手に取ってみたいと思います。
関和彦 『古代農民忍羽を訪ねて』
古代の戸籍に載っている実在の人物をもとに、
当時の農民の生活を復元しようという、歴史読み物。
忍羽との対話、という実験的な物語。
とはいえ、当時のことを考えさせる、非常に興味深い一冊。
田家康 『気候で読み解く日本の歴史』
2025年、最初の読書。
温暖化が話題の昨今、日本史的にも暑い時期、
寒い時期がありました。
人々がそれをどのように乗り越えていったのか、
日本人と気候の戦いの歴史。
2025年の読書(予定)
ここ数年は8年間で21冊(2016~2023年)と、
存続も危ぶまれましたが、2024年、128冊と復活いたしました。
2024年までで、読書の総合計は961冊となりまして、
2025年には、1000冊到達(あと39冊)も視野に入ってきました。
1000冊到達の際には、どんな本を読んできたのかという
分析も実施していきたいと思います。
19年目となる今年(2025年)も、
この調子を維持しつつ進んでいきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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