東野圭吾 『眠りの森』
東野圭吾 『眠りの森』
名門バレエ団で、画家の風間利之が殺された。
被疑者はバレエ団の女性団員の一人・斎藤葉瑠子。
斎藤は正当防衛を主張するが、
幾つかの不審点が浮かび上が来る。
続いてバレエ団の敏腕演出家・梶田康成が毒殺され、
事件は連続殺人事件の様相を呈する。
加賀恭一郎シリーズ。
父親も存命で、恭一郎が容疑者に恋をするという作品。
時系列バラバラで読んでいる弊害ですが、
それはそれで、面白い読み方なのかもしれません。
東野圭吾 『眠りの森』
名門バレエ団で、画家の風間利之が殺された。
被疑者はバレエ団の女性団員の一人・斎藤葉瑠子。
斎藤は正当防衛を主張するが、
幾つかの不審点が浮かび上が来る。
続いてバレエ団の敏腕演出家・梶田康成が毒殺され、
事件は連続殺人事件の様相を呈する。
加賀恭一郎シリーズ。
父親も存命で、恭一郎が容疑者に恋をするという作品。
時系列バラバラで読んでいる弊害ですが、
それはそれで、面白い読み方なのかもしれません。
東野圭吾 『分身』
札幌に住む18歳の女子大生、氏家鞠子と、
東京の20歳の女子大生、小林双葉。
鞠子の母親はとても優しかったが、目を合わせて話さないなど、
小学校高学年頃から鞠子は嫌われてると思いはじめていた。
そして中学生の時、母が火事で不審死した過去を持つ。
父親は母の死について何も語らない。
数年後、火事で亡くなった母の遺品を見つけた鞠子は、
自分の出生の秘密を探りはじめる。
やがて自分に瓜二つ容姿の『双葉』の存在を知る。
鞠子は、その謎を解き明かすことを決意し、真相に近づいていく。
一方の双葉も、自分の存在に疑問を持ちはじめていた。
双葉はアマチュアバンドのボーカルをしていたが、母親からテレビ出演を強く反対され、
反対を押し切ってテレビに出演したことにより、平穏な日常から遠ざかっていく。
そして、鞠子と双葉の二人が動きはじめることにより、
生命工学における「禁断の領域」が姿を現しはじめる。
生命工学ミステリー。
東野圭吾 『宿命』
家庭の事情で医学部への進学をあきらめ、
高校時代の初恋の女性とも別れた男は、
苦い青春を過ごした後、警察官となった。
男の前に10年ぶりに現れたのは学生時代のライバルだった男で、
現在は医者で、初恋の女性の夫となっていた。
刑事と容疑者、幼なじみの2人が宿命の対決を果す。
昨日、更新したはずがされておらず、再作成。
東野圭吾 『変身』
平凡な青年・成瀬純一はある日突然、凶弾に倒れた。
彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。
それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、
術後徐々に性格が変わっていく。
自己崩壊の恐怖に駆られた純一は、
自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。
ボリス・カーロフ演じる、映画「フランケンシュタイン」が
同一のテーマを扱っていたかと。
また、その原作者、メアリ・シェリーの同作品の副題が、
「あるいは現代のプロメテウス」であり、
いつの時代にも、不変のテーマなのかもしれません。
東野圭吾 『宿命』
家庭の事情で医師になることをあきらめた和倉勇作は、
警察官となる道を選んだ。
高校時代の初恋の女性とも、心ならずも別れた。
その後、勇作が担当となった殺人事件の容疑者として現われたのは、
学生時代のライバルで現在医師の瓜生晃彦であり、
勇作の初恋の女性の夫となっていた。
過去と向き合いながら、事件解決を目指す刑事の姿を描きます。
マイクル・スワンウィック 『グリュフォンの卵』
短編集。
慣れ親しんだ80年代SFから、最近のといっても、
00年代SFへ、だんだん、追い付いてまいりました。
気鋭の作家さんの作品、という印象でいずれも力作。
東野圭吾 『赤い指』
加賀恭一郎シリーズ。
一つの事件を通して見えてくる、家族の姿。
住宅街で起きた養女殺害事件を捜査する加賀と松宮。
ある一家の祖母、息子夫婦、その息子の関係を描く物語。
加賀家の問題も描かれます。
マーゴット・ダルトン 『惑わされた女』
幼い男児の誘拐事件を担当することになった若手女性刑事ジャッキー。
思うように捜査は進まず、ポールという男が情報提供者として現れる。
しかし、彼の証言はサイキックで謎めいており、
警察内部の人間しか知りえない捜査情報でもあった。
女刑事の地道な捜査を描きます。
続きもあるようなので、読んでみます。
東野圭吾 『希望の糸』
加賀恭一郎シリーズ。
小さな喫茶店を営む女性が殺された。
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。
彼女の不可解な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。
彼の遺言書には意外な人物の名前があった。
彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。
三つあるいは四つの家族の物語り。
その奇麗な描き方の手法に、ただ感嘆。
トム・ロブ・スミス 『エージェント6』上・下
レオの妻ライーサは教育界で名を成し、
養女のゾーヤとエレナを含むソ連の友好使節団を率いて
ニューヨークへと向かう。
同行を許されなかったレオの懸念をよそに、
国連本部で催された米ソの少年少女によるコンサートは大成功。
しかし、一行が会場を出た刹那に惨劇が起きる。
真実を求めるレオの長い長い旅が始まり、三部作は完結。
『チャイルド44』が夫婦、家族の血と絆がテーマ、
『グラーグ57』は、養女となった2人の娘の長女と、
彼女を取り戻そうとする夫婦の物語り。
そして、『エージェント6』は最愛の妻と、次女の物語り。
三部作はすべて、レオと家族をめぐる物語りでした。
トム・ロブ・スミス 『グラーグ57』
上下2巻。『チャイルド44』の続編。
前作から3年、レオ・デミドフはモスクワ殺人課を創設し、
養女として引き取った姉、ゾーヤは心を開かない。
フルシチョフは激烈なスターリン批判を展開し、
投獄されていた者たちは続々と釈放され、
かつての捜査官や密告者を地獄へと送り込む。
そして、レオも過去の因縁に巻き込まれていきます。
前作が夫と妻、の物語りであったならば、
今作は、親と子の物語りでしょうか。
ギャビン・スミス 『天空の標的』 1~4
『帰還兵の戦場』に続く、続編。
帰還兵の苦悩、また駆り出されるという、
ある意味お約束の続編、再び戦場へ。
とはいえ、事態を納めるべく、ジェイコブは
奔走することになります。
退役兵たちの絆の物語。
少女と兵士の恋愛物語。
ジョー・ネッター『ブッカケ・ゾンビ』
美しい妻と娘に囲まれ、満ち足りた生活を送る男には、
ひそかにエロ動画を鑑賞する悪趣味が。
今日もまた隠れてアクセスしたポルノ掲示板に、重大な書き込みが。
憧れのセクシー女優が主演するAVがこの町で撮影され、
そのエキストラ男優を募集しているのである。
家族に知られたら終わりだが、あの女優にブッカケる機会を逃す手はない。
そして、収録現場には同じ目的の多くの人々が訪れる。
しかし、その撮影現場の墓地で起きたのは、ゾンビの襲撃。
次々と嚙まれ、感染が広がっていく、エロ・グロ・ナンセンス・ホラー。
風間賢二翻訳、原題も「Bukkake Zombie」です。
東野圭吾 『嘘をもうひとつだけ』
加賀恭一郎シリーズ。短編集です。
正直に生きていきたいと望んでいたのに、
思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。
そして、それを隠すために、さらに新しい秘密、
嘘を抱えこむことになる。
加賀恭一郎の眼はごまかされることなく、
そんな事件を解き明かしていきます。
東野圭吾 『麒麟の翼』
加賀恭一郎シリーズ。
胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。
瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、
被害者が「七福神巡り」をしていたことを突き止める。
家族と人間関係の物語り。
東野圭吾 『私が彼を殺した』
加賀恭一郎シリーズ。
作家の穂高誠が、新進の女流詩人・神林美和子との
結婚式当日に毒殺された。
容疑者は彼の身近にいる3人。
しかし、3人とも「私が彼を殺した」とつぶやく。
一気に読んでしまいました。
2025年1月の読書は、17冊。
古代史、民俗学、東野圭吾氏、トム・ロブ・スミス氏、
ギャビン・スミス氏、コードウェイナー・スミス氏など、
SF関連が多かった印象。
現在、総読書数978冊。
あと、22冊で、1,000冊に到達いたします。
この調子で、2025年も読んでいきたいと思います。
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