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内藤了 『CUT』

内藤了 『CUT』

シリーズ第2作。

廃墟の洋館から見つかる何体ものミイラ化した女性の遺体。

それらはすべて体の一部分が欠損していた。

猟奇犯罪捜査班の藤堂比奈子らの

捜査によって浮かび上がる意外な容疑者とは。

野比先生がお元気そうでなによりです。

プロファイルというと、トマス・ハリス氏の大作があります。

まだ未読なので、王道プロファイルものも読んでみたいと。

とはいえ、こちらの藤堂比奈子シリーズも追いかけていきます。

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内藤了 『ON』

内藤了 『ON』

猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子シリーズの第一作。

謎の連続自殺事件が発生し、被害者はかつて自分が犯した

殺人事件と同じ手口で死んでいく。

連続事件を追う刑事たちの戦い。

新人刑事・藤堂比奈子が独自の視点で捜査を進める。

ホラー大賞読者賞受賞、続きが楽しみな一冊。

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五来重 『修験道入門』

五来重 『修験道入門』

第一人者による、修験道の入門書。

国土の八割が山という国柄から、日本には世界にも稀な山岳宗教がおこったという。

仏教や民間信仰と結合して修験道という特殊な信仰ができあがり、

これが日本人の宗教の原点を形成したという。

しかし、修験道は明治維新の際に廃仏毀釈の対象となり、修験寺院が廃寺となり、

山伏が還俗するなどの混乱が生じた。

このことにより、歴史に穴が開いたように、その習俗は急速に失われてしまった。

だからこそ、今それを見つめなおすのは、大事な気がしております。

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辻本臣哉 『呪いと邪教』

辻本臣哉 『呪いと邪教』

呪詛や、それと関連した邪教についての一冊。

陰陽道、密教、修験道に関した呪詛について紹介。

寺社に祀られている得体のしれない怖い神様にも注目。

呪術ブームに乗った、入門書といった感じでしょうか。

 

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木村聡 『不謹慎な旅』1

木村聡 『不謹慎な旅』1

「ダークツーリズム」、生々しい記憶の残る場所を訪れるルポ。

『週刊金曜日』で連載されており、このたび2巻が発売されたと聞いて、

1巻を手に取りました。

天災・人災の記憶、喪失する産業の記憶、戦争の記憶、

差別・抑圧の記憶、生命と悲しみの記憶の5章、40本が掲載されています。

土地に残された記憶、大事な視点だと思います。

新しく出た、2巻も手に取ります。

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飯田泰子 『江戸の仕事図鑑』 上下巻

飯田泰子 『江戸の仕事図鑑』 上下巻

三谷一馬氏の『江戸商売図絵』に続いて、江戸の仕事を知る一冊。

上下二冊、イラスト多数で分かりやすくまとまっております。

個人的に興味のある、宗教者・芸能者の記載が多くてよかったです。

 

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宮家準 『修験道大系』

宮家準 『修験道大系』

修験道の日本宗教史上における位置づけをとらえた歴史編、

修験道に見られる宇宙観・他界観・人間観などをまとめた思想編、

供養法・峰入修行・吉凶と占いなどをまとめた儀礼編の3部構成。

これまでの宮家氏の著作の概説本。

明治の廃仏毀釈によって姿を消した修験道、

その姿を丹念に拾いだします。

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三谷一馬 『江戸商売図絵』

三谷一馬 『江戸商売図絵』

江戸の商売を、図入りで解説した文庫。

枕になるぐらいの厚さがあり、多種多様な仕事が紹介されています。

なくなった仕事、今とは違う仕事に興味があり手に取りました。

AIに仕事を奪われ、なくなる仕事が取りざたされる昨今、

江戸時代から近代、現代となくなった仕事はたくさんあります。

未来を考えるために、過去を振り返るというのは大事な行為だと感じています。

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北東北古代集落遺跡研究会 『北奥羽の古代社会』

北東北古代集落遺跡研究会 『北奥羽の古代社会』

青森・秋田・岩手に展開する、平安時代集落の様相と古代社会の復元。

第1部・社会と構造、第2部・集落と建物、第3部・土器様相の変遷と、

多角的に古代の北東北の姿を描きます。

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コーマック・マッカーシー 『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』

コーマック・マッカーシー 『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』

図書館にて、題名で手に取りました。

ヴェトナム帰還兵モスがメキシコ国境付近で発見した死体と大金。

それを追う殺し屋シガーの無慈悲な殺人。

そして、その事件を追う保安官ベルの物語。

カギ括弧、読点をほとんど使わない不思議な文体でしたが、

それはそれで読みやすかったです。

映画化もされているようなので、見てみたいと。

また、他の作品も読んでみようと。

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福永光司 『日本の道教遺跡を歩く』

福永光司 『日本の道教遺跡を歩く』

道教という、日本に浸透していながら、姿の見えない宗教について、

各地の遺跡から読み解きます。

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カミーユ・デアンジェリス 『ボーンズ・アンド・オール』

カミーユ・デアンジェリス 『ボーンズ・アンド・オール』

好きになった相手を食べ殺してしまう16歳の孤独な少女マレン。

母親はそれに耐えられず娘を捨て、マレンは父親を捜す旅に出る。

そして、その旅先で同類の少年に出会う。

映画化もされているようなので、そちらも見てみたいと思います。

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1,000冊の作家別冊数

では、今回は1,000冊の作家別冊数です。

2

内訳は、

作者 冊数
池波正太郎 131 13.1 
藤沢周平 63 6.3 
東野圭吾 44 4.4 
柴田よしき 29 2.9 
誉田哲也 27 2.7 
深町秋生 26 2.6 
伊坂幸太郎 24 2.4 
向田邦子 21 2.1 
神永学 17 1.7 
東直己 17 1.7 
恩田陸 15 1.5 
朝松健 15 1.5 
上原善広 12 1.2 
坂木司 11 1.1 
桜庭一樹 11 1.1 
山本周五郎 11 1.1 
垣根涼介 10 1.0 
桐野夏生 10 1.0 
瀬尾まいこ 10 1.0 
船戸与一 10 1.0 
合計 514 51.4 

 

ダントツの1位は、池波正太郎氏、131冊。

このブログをはじめてから読みはじめ、

文庫で読めるものはほとんど読んでいると思います。

池波正太郎氏のほかにも、藤沢周平氏、山本周五郎氏など、

時代小説が多いですね。

3位の東野圭吾氏は、2024年から読みはじめてのランクイン。

上記が10冊以上読んでいる上位20人の表になります。

また、その20名で514冊、51.4%とほぼ半分を占めます。

 

なんとなく、読書傾向、時代小説、ミステリーなど、

読書傾向がうかがえます。

 

 

 

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1,000冊の年別冊数

1,000冊の年別冊数

2007年からはじめたこのブログも2025年には、1,000冊に到達しました。

その足跡を何回かで振り返ってみたいと思います。

今回は、では、2007年以降、どのような推移で1,000冊に到達したかです。

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2016年までの10年間で約820冊、その後、8年間の実質上の休止、

2024年にV字回復、1年間に約170冊読んで、1,000冊に到達。

山あり、谷あり、何とか到達。

 

19年の間に、書籍の入手方法も大きく変化いたしました。

2007年当初、ほとんど書籍は書店で購入していましたが、

2013年頃からブックオフも利用しはじめました。

2024年の再開後は、ほぼ100%図書館利用です。

漫画以外は、ほぼ借りています。

次回は、作家さん別の冊数についてです。

 

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東野圭吾 『透明な螺旋』

東野圭吾 『透明な螺旋』

房総沖で男性の銃殺遺体が見つかり、

失踪した同居の恋人の行方をたどる警視庁の刑事・草薙と内海。

関係者として旧知の天才物理学者の名が浮上してくる。

草薙は横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる

湯川学の私生活の垣間見える、円熟のミステリー。

図書館で、ものすごい順番待ちの末、読みました。

1,001冊目、新たな気持ちで読むのにふさわしい一冊でした。

 

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1,000冊達成。

2007年からはじめたこのブログも、

2025年3月10に、ついに1,000冊に到達いたしました。

長かった・・・紆余曲折とはこのこと。

その辺の振り返り、反省はおいおいやっていきます。

どのようにして、1,000冊にたどり着いたのか、

どんな本を読んできたのかなど。

 

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永野護 『ファイブスター物語』18

永野護 『ファイブスター物語』18

1986年から連載の続く、長編漫画。

最近、めざましいペースで進んでおります。

このブログで紹介する1,000冊目にふさわしい作品で、

発売日である本日、書店にて購入。

現在の章(マジェスティック・スタンド)も佳境に入ってきました。

約40年前の伏線回収や、新たなる設定の追加など、

緻密で深い世界観によって、人気が続いているのも理解できます。

もちろん、一度さらりと読んだだけでは、気付かないことも多々あるので、

繰り返し読んでまいります。

 

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時枝務 『修験道史入門』

時枝務 『修験道史入門』

修験道に関する論考集。

明治初期の廃仏毀釈によって失われた情報を、

丹念に拾集めています。

山岳信仰、最近の興味の中心です。

さて、これにて999冊。

次回、1,000冊到達です。

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レジナルド・ヒル 『探偵稼業は運しだい』

レジナルド・ヒル 『探偵稼業は運しだい』

仕事を解雇され、やむなく私立探偵となった中年男、ジョー・シックススミス。

口うるさい伯母に厳しく育てられ、いまだ独身。

同居人は黒猫のホワイティ。無聊(ぶりょう)をかこつ彼のもとに、

「一族の創設したゴルフ・クラブで不正をしたという疑いを晴らしてほしい」と、

一族の跡継ぎが訪ねて来る。

ゴルフを知らない探偵の、ゴルフをめぐる物語。

ちなみに、読者もゴルフがわかりません・・・。

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東野圭吾 『天使の耳』

東野圭吾 『天使の耳』

交通事故が織りなす、人々の運命の急転を描いた連作ミステリー。

表題作『天使の耳』では、

深夜の交差点で衝突事故が発生し、片方の運転手が死亡する事故が発生。

目撃者はおらず、信号を無視したのはどちらの車かわからない状況。

死亡した運転手の妹が同乗していたが、少女の目は不自由だった。

しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような驚くべく方法、

当時の状況の音だけを頼りにして、兄の正当性を証明する。

その他、何気ない交通事故に隠れた様々なミステリーを描きます。

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東野圭吾 『同級生』

東野圭吾 『同級生』

高校3年の宮前由希子が交通事故死した。

彼女は同級生・西原荘一の子を身ごもっていた。

事故後にその事実を知った荘一は自分が父親だと周囲に告白し、

事故の謎、彼女の死の真相を探りはじめる。

事故は産婦人科付近で起き、当時、現場にいた

生徒指導の女教師が浮上してくる。

荘一は事実を知りたいと彼女と対立するが、

後日、彼女は教室で絞殺されてしまう。

犯人と疑われた荘一は、高校内で起きた事件の謎を解いていく。

 

著者のターニング・ポイントと銘打たれていますが、

若者たちの心の揺れをとらえた、なかなかの青春ミステリーです。

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東野圭吾 『虹を操る少年』

東野圭吾 『虹を操る少年』

“光”を“演奏”することでメッセージを発信する天才高校生・光瑠(みつる)。

彼の「光楽」に感応し、そのもとに集う若者たち。

しかし、その力の大きさを知った、感応力を持たない大人たちの妨害、

権力の魔の手が光瑠に忍び寄る。

新次元コミュニケーション、人類の進化をめぐる長編ミステリー。

 

平井和正氏の『幻魔大戦』を思い出しました。

幻魔研究会を立ち上げた頃の東丈のことを、ふと思い出しました。

 

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2025年2月の読書

2025年2月の読書

16冊。

東野圭吾氏、トム・ロブ・スミス氏、

ギャビン・スミス氏など、ミステリーとSFと。

 

これまでに、994冊登録。

ついに、来月にも、1,000冊到達がみえてきました。

その際には、どんな読書傾向なのかも、

まとめてみたいと思います。

 

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