池波正太郎 『池波正太郎のフィルム人生』

池波正太郎 『池波正太郎のフィルム人生』

文庫本ですが、絶版のものを購入。

著者の署名入り。

一冊ぐらいは持っていても、と思い、購入。

独特の筆跡に感動。

本当は毛筆の署名とかがいいのですが、

さすがにお高くて手が出なくて…

文庫本に万年筆で書かれたと思われる、

かわいい一冊で落ち着きました。

 

池波氏は、映画については、とにかく熱いです。

新国劇の劇作家出身というのも、

その辺と、大きく関わっています。

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池波正太郎 『闇の狩人』

池波正太郎 『闇の狩人』

久しぶりの池波正太郎氏。上下二冊の長編。

山奥の温泉で記憶をなくした若い侍を助けた、

盗賊の雲津の弥平次は、

その若者、谷川弥太郎の名付け親となる。

 

江戸へ帰った弥平次と弥太郎は再会し、

運命の糸は、弥太郎の過去、

現在の仕掛人という立場、

盗賊の後目争いに巻き込まれた弥平次、

それぞれの思惑が交差し、

思いもかけない方向へと向かっていきます。

読み応えがあり、展開に息もつかせず、

あっという間に読みおわり、

池波氏の筆の冴えを痛感いたします。

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池波正太郎 『天城峠』

池波正太郎 『天城峠』

池波正太郎氏の、初期の現代もの短編集。

別冊太陽の『池波正太郎』、特集を読んでから、

再び、池波正太郎氏の作品、

なかでも未読作品があることに気付き、

探して、手に取りはじめています。

淡々とした筆致には、確かに現代ものとしてはストレートで、

そういった意味では、氏の作品の中では、

やはり、時代ものが光るのかもしれません。

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別冊太陽 『池波正太郎』

別冊太陽 『池波正太郎』

久しぶりに、雑誌のご紹介。

別冊太陽で『池波正太郎』が、没後20年を記念して

出版されておりました。

写真や絵で、池波氏の魅力はさらに伝わります。

『鬼平犯科帳』、『剣客商売』、『藤枝梅安』、『真田太平記』、

4大シリーズを中心に、池波正太郎氏の魅力を

余すところなく伝える、一冊。

紹介の中で、読んでいない作品にも気付きましたので、

また、池波作品を手に取りたいと思います。

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池波正太郎 『あるシネマディクトの旅』

池波正太郎 『あるシネマディクトの旅』

池波正太郎氏のフランスへの3度の旅行、

それにまつわるエッセイを、一冊にまとめた新刊。

確かに、切れ切れに読むよりも、時系列もしっかりしていて、

読みごたえがありました。

戦前・戦後のフランス映画からの知識で、

古きフランスを愛する池波氏のまなざしが、あたたかいです。

食べ物の旅ではない、といいながらも、

しっかりと食べたものの種類と味を書き留めるあたりが、

やはり、池波正太郎。

この随筆を読むと、ちょっと長めの旅に出てみたい、

そう、思いました。

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池波正太郎 『旅路』

池波正太郎 『旅路』

上下二冊の、長編。

夫を殺された武家の若妻が、仇を追って

江戸へとやってきます。

さまざまな人とのふれあいと、

人情をしっとりと描きます。

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池波正太郎 『秘密』

池波正太郎 『秘密』

久しぶりの池波正太郎氏の作品。

国許で家老の子息を斬り、江戸へ逃れた主人公に

追っ手が襲いかかります。

身を隠す暮しの緊迫感と、それを支える人情と、

人の生き様を、丁寧な筆で描き出します。

やはり、池波正太郎氏は面白いです。

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池波正太郎 『江戸の味が食べたくなって』

池波正太郎 『江戸の味が食べたくなって』

久々に、新刊で池波氏の随筆集。

まだまだ、未発表の文献は、眠っていそうな予感。

 

江戸前の四季折々の味、

フランスへの旅行を中心とした、食のエッセイ。

フランスへ行っても、変わらない日常を送ることのできる、

池波氏の大きさを感じさせます。

粒揃いの一冊。

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山本一力 『山本一力が語る池波正太郎』

山本一力 『山本一力が語る池波正太郎』

私のこだわり人物伝、との副題付き。

時代小説で著名な山本氏ですが、はじめて手に取ります。

しかも、池波正太郎氏のファンブック。

池波氏の小説から私生活に至るダンディズム、

江戸時代から池波氏の生きた昭和への熱い思いが、

どこを開いても広がります。

小説よりも随筆、という山本氏に共感してしまう自分。

池波氏の作品を、読み直したくなる一冊。

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池波正太郎 『男の秘図』

池波正太郎 『男の秘図』

やっと、読み終えました。

文庫で上中下、三冊、もとは六冊の長編。

吉宗の時期に生きた、火付盗賊改方を勤めた、

徳山五兵衛の一生を、丹念に追いかけます。

有名な鬼平こと、長谷川平蔵よりも前の時代で、

五兵衛の若き無頼の時代から、京都との縁など、

いろいろ火付盗賊改方として共通点があり、

読み比べてみたい一冊。

力作でしたが、一気に読める、面白さでした。

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